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コラム

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リトミックって何ですか?②

以前、リトミックって何?という記事を、このコラムに書きました。

そこで、私は、「リトミックとは、音楽・ダンス・演劇など、体を使う芸術表現への考察や提言と言ったら良いでしょうか。」と書きました。

 

今日は、ダルクローズの「リズムと音楽と教育」を訳した板野平先生の、この訳書の冒頭にある、「訳者序」から、少しご紹介したいと思います。

 

まず、ダルクローズを、こう紹介しています。

“著者のエミール・ジャック・ダルクローズは、1865年にウィーンで生まれ、1950年にジュネーブで没するまで、音楽、舞踏、演劇など芸術の多分野にわたり、また、作曲家として、リトミックの教育法創案者として、多岐にわたり天才的でエネルギッシュな業績を残した人である。シャンソン、音楽劇、室内楽曲など多数作曲するかたわら、殆ど全ヨーロッパにわたって、音楽会、あるいはジュネーブ音楽院教授として音楽理論、ソルフェージュなどの公開教授にあった。”

 

更に

“わが国においても、大正初年、作曲家山田耕筰(*1)がこのリトミックに注目し、自らリトミックを習得し、西洋音楽を日本に紹介し理解させるためにはリトミックの研究が重要と考え、導入したようである。日本人としてリトミックを研究した最初の人は、おそらくこの山田耕筰であろうと思われる。ついで伊藤道郎(舞踏家)、小林宗作(元国立音楽大学講師)(*2)、天野蝶(東京女子体育大学教授)(*3)の各氏がダルクローズ教育の普及に尽力され、現在に至っている。”

と日本での普及のきっかけを述べています。

 

翻訳の意図としては、

“(前略)全国的にリトミックが普及されつつあり、実践的内容ばかりでなく、リトミックの教育的、芸術的理念、理論を知ろうとする人々に少しでも応えたいということと、そして私自身、リトミックがただ単なる教育上の方法ではなく、その背景に広大な理念、精神が流れていることを常々強く感じていたため、その内容を、ダルクローズ自身の著作に正しく当たってみたいとの希望を持っていたことにもよるのである。”

 

リトミックの普及や現場の状況や展望については、こうも語っています。

”必ずしも正しくリトミックが実施され、理解されたかどうか。ひとつには、リトミック教育では指導者に決して高い技術を要求しないとしても、高度な音楽性、芸術性、特に想像力と教育的センスを求めるため、正しい実践、理解という点では、まだまだ理想的には普及されていないのかも知れない。またこの論文集でも随所に散見できるように、リトミックは人間の外的表出力ばかりでなく、内面的感覚機能の鋭敏化とか発達などを求めていくこともあって、リトミックの教育課程を理解とか把握し難い面もあるものと思われる。“

 

そして、この「訳者序」の最後には、こう書かれています。

”心理学的、生理学的観点にもたっているこのリトミック教育は、今後ともわが国の学校教育その他の分野で素晴らしく貢献するものと確信するが、本書は、音楽家とか音楽教師だけでなく、舞踏家、演劇家、また家庭にある人においても人間としての教育に深い示唆を与えるものとして熟読玩味するべき書である。“

 

これを読んだだけでも、少しばかりの方法論を学んで、安易に「リトミック教えます」とは言えなくなりますね。(ため息)

ダルクローズの他の著書も含めて、「幼児教育」特に、3歳くらいまでの教育に限定して書かれているものを私は知りません。

一つ挙げるならば、この著書の中に、「音楽とこども」という項目があります。ここには、ピアノを習い始める前の子どもたちに必要なことが書かれています。

Factory of Dreamsのレッスンが、ダンスやピアノやミュージカルのレッスンを受ける前に、是非受けて欲しい「ヒューマンベイシス」でレッスンしていることと一致します。

しかし、これは、ダルクローズが「リトミック」と称して述べていることの本当に本当に一部にしか過ぎませんんので、やはり、私たちは、0歳児から3歳児(4歳まで)のレッスンは、ヒューマンベイシスと呼びたいのです。

 

板野先生が述べている「教育的、芸術的理念、理論を知ろうとする人々」の一部でありたいと願っているFactory of Dreamsのスタッフたちは、リトミックの本質的な学びを強く求めています。

もしも、学べる機関などご存知の方がありましたら、是非、お知らせ頂きたいです。

 

私たちは、ダルクローズの時代には解明されていなかった、「人間は、人生の中の初期の段階(幼児期)に脳が発達してしまう」ことも学び、参考にしながら、方法論を構築しています。

ダルクローズの研究と実践は。彼が大学で教えている中で、「学生たちが和声が苦手(別の機会にこのお話もしたいです)」であることから始まったそうです。

その対象が大学生から始まったのですね。

実は、私たちも、それと同じ様な経験をしています。

それらが、脳科学的な見地に立った幼児教育、表現教育についての模索につながっていきます。

これらもまた、別の機会にお話いたしましょう。

 

やはり、「リトミックとは、音楽・ダンス・演劇など、体を使う芸術表現への考察や提言」であって、幼稚園に入る前の習い事ではないのですね。

 

*1 山田耕筰:赤とんぼ、この道などの作曲者。西洋音楽の普及に努めた

*2 小林宗作 トットちゃんの恩師でもある

*3 天野蝶 天野式リトミックで知られる

つくばみらい市の幼児教室(リトミック) 先生が与える音楽

少し前に、3歳~4歳の習い事という所で、「良く聴き、合わせる」というお話をしました。

ここで問題なのが、子どもたちに与えるべき音楽です。

私たちのホームページを良くご覧になって参考にしてくださっている先生方も多いようですので、そういう方の参考に、また、保護者の方々には、教室選びの参考になれば幸いです。

 

というのは、音が出ていれば何でも良いという訳ではないのです。

幼児は、コンサートの入場制限もありますし、なかなか生の演奏を聴く機会がありません。

ですから、毎回のレッスンで聴く「音」は、とてもとても重要なのです。これからの人生を左右するくらいに。

音感覚が出来上がってしまう幼児期に耳にする先生の弾くピアノや歌う歌が、生の音楽経験の殆どなのです。

この事実を、特にリトミックや幼児教育に携わる先生方には十分に心して頂きたいのです。

 

「良く聴いて」という音楽が、上質でなかったら、残念な結果になってしまいますからね。

更に、それに合わない動きを何となくしていても違和感がないなどという様なことは、避けたいですよね。

 

保護者の皆様は、体験レッスンに参加なさった時に、先生のピアノや歌が心地よいか、また聴きたいなと思うかは、大きな判断基準になります。

大切なお子様の将来のために、是非、良い音楽に触れられる教室をお選び頂きたいと思っています。

 

そして、先生方への提言です。

まず、先生のピアノが一定のテンポや拍子の中で演奏されなければなりません。

何しろ、人生で初めての生の音を与える先生ですのでね。

  

そして、音の配置にも気を配りたい所です。

特に左手が、密集配置で、ガシャンとならない様にしたいものです。

ピアノが弾ける先生であれば、是非、ショパンの楽譜などを見て、参考にしてくださいね。

以下に、楽譜を上げてみますね。

 

chopin1

 

chopin2

 

ベースと、それ以外の音は、離れていることに気づかれることでしょう。

特別な効果を出す以外は、低い音は乖離配置もしくは、それ以上に離れています。

ショパンと同じにいかないまでも、大いに参考になりますね。

4分音符や2分音符でしたら、左手は、オクターブか単音で弾いて、右手で音を重ねるのも、美しく響くコツです。

 

もう一つ、アーティキュレーションと言いますか、レガートなのか、スタッカートなのか、マルカートなのか、音のエネルギーがどう次の音につながっているのかを、自らが体の中で感じてアウトプットしなければなりません。

子どもは、それを聴いて感じて動く訳ですから。

 

先生方には、美しいピアノと歌を是非提供して欲しいと願っています。

軽やかで美しい音で、ステップ伴奏が弾ける様になりたい、借用和音や転調の仕方や色んな調で弾けるようになることを学びたい、色んなジャンルの音楽が演奏できる様になりたい、逆にシンプルでも生きた演奏をしたい、その様な向上心のある先生が、このコラムをお読みくださったら、是非、勉強してください。

勿論、いつでも、喜んでお教えいたします。

 

子どもたちの音感、リズム感、そして音楽的なセンスは、私たち与える側の技量やセンスに委ねられているのです。

ここが、それぞれが表現者として活動してきた私たちが、幼児教育に力を注ぐ理由でもあります。

3歳から4歳の時期の習い事

今回は、3歳から4歳になる年齢の、3歳児クラスについて、ご紹介しましょう。

 

年少さんのこの時期、何か習い事を始めたい、と、考えるご両親も多いのではないでしょうか。

Factory of Dreamsはダンス、ピアノ、ミュージカル、そしてアートと、沢山の表現芸術を学ぶクラスがあります。

これらのレッスンを始める前に、是非、受けて頂きたいクラスが、ヒューマンベイシスクラスです。

何故なら、その後の表現力の大きな素地となるからです。

 

0歳から2歳くらいまでは、聴こえてくるものに合わせて体を動かしたり、リズムをたたいたりしてきます。

3歳児のクラスは、聴いて合わせることを沢山していきます。

楽しい雰囲気の中で、しっかりと「聴く」力を育てるのです。

何となく聴くのではなく、良く聴くのです。そして、良く合わせるのです。かなり徹底して、これを行います。

ここが、Factory of Dreamsのレッスンの特徴の一つです。

音感もリズム感も表現力も、しっかりと身に付きます。

そして、その上のクラスに行ったときには、ダンスやピアノが、みるみる上達していきます。

主体的に楽しく表現できるので、更に上達していきます。

 

Factory of Dreamsの3歳児クラスのレッスンは、1年間での到達目標を明確に挙げています。

ビートに合わせて体を動かしたり、歩いたり楽器をたたいたり出来るようになる。

スキップやケンケンが出来る様になる。

ステップが踏める様になる。

拍子の聴き分けが出来る。

リズムのまねっこが出来る。

カノンや複リズムの2つ以上の音の中での聴き分けが出来る。

5指が独立して動く様になる。

他にも沢山到達目標があります。

ほぼ全員が、その目標に到達できるのは、一つずつ、少しずつプロセスを踏んでレッスンしていくからです。

そして、きめ細かく対応出来る指導者がいるからです。

 

素晴らしいカリキュラムがあっても、日々の子どもたちの様子を把握して臨機応変に対応出来る、工夫しながらレッスン出来る、そういう良き指導者がいなければ叶いません。

大学で専門教育を受けたり、どこかで資格を取るだけでは、良き指導者とは言えません。

子どもたちをよく見、判断し、経験を積んでいくことが大切です。

常に、疑問を持ち、興味を持ち、学び続けることも必要です。

そして、何よりも、子どもたちを愛することです。

愛があっても方法がなければ教育は出来ませんし、方法があっても愛がなければ、これもまた、子どもたちは育ちません。

私たちは、子どもたちの育ちを長いスパンの中で見ています。その中で、「今、何が大切か」を見て日々のレッスンを組み立て、臨んでいるのです。

 

それぞれがプロの表現者として活動してきた私たちが、人を育てる中で辿り着いた所、それが、ヒューマンベイシスのカリキュラムです。

実は、成果が見えにくいこのレッスン、なかなか理解が得られないのですが、その先のクラスに進むと、「何を得て来たのか」やっと見える様になります。

でも、タイムマシンは無いので、時間を巻き戻すことは出来ません。

この記事を目にされた方は、是非、ヒューマンベイシスの体験レッスンをご検討ください。

つくばみらい市 リトミック(ヒューマンベイシス)クラスの創作 大きな木

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これは、ヒューマンベイシス(リトミック)クラスのお友だちの作品です。

大きい模造紙2枚分の大作です。

 

下の写真は、一心にハサミでチョキチョキしている2歳児クラスのお友だち。

 

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更にその下は、3歳児クラスのお友だち。

 

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皆で大きな木になって、沢山の葉っぱをピアノに合わせて、ヒラヒラとした表現の後で、

「みんなも葉っぱを切ろうか」と、好きな色、大きさ、形の葉っぱを、年齢に合わせたやり方で切りました。

次のレッスンでは、大きな木の好きな場所に、それぞれが切った葉っぱを貼りました。

1歳児のクラスが葉っぱを貼った時は、こんな感じでした。

 

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全クラス合わせると・・・・・

冒頭の大きな木になったのです。

そして、アートクラスのお友だちの落ち葉のリースとコラボ。

玄関に貼られた大きな作品は、圧巻です。

一人一人が小さな手で切っている時には想像できなかった作品になりました。

こんなダイナミックな経験が出来るのも、とてもすてきですね。

 

1歳~3歳のクラスでは、体や手を使うことで脳を多いに刺激するレッスンをしています。

その中で、心も沢山動かしていきます。

 

ヒューマンベイシスのレッスンを経験して、1年生になっているお友だちのお母さまが、こんなことをおっしゃっていました。

「表現力がありますね。何をやって来たのですか?って、色んな所で聞かれるんですよ。ヒューマンベイシスのレッスンはすごく良い経験だったと、今になって、思います。」

と。

 

その時には、形として見えないけれど、確実に子どもたちを育てていくレッスン。

それが、私たちが提唱している、この、ヒューマンベイシスなのです。

 

リトミックの論文が書かれたダルクローズの時代には、まだまだ、4歳くらいまでの脳の発達については研究が進んでいませんでした。ですので、脳科学的な見地に立ったレッスンは、やっぱり、ヒューマンベイシスと呼びたいのです。

つくばみらい市のリトミック(ヒューマンベイシス)教室 2か月のお友だちのレッスン

私たちが舞台を作っている劇団クリエつくばの創設以来の参加者(当時は中学生)である、大西衿沙さんが嫁ぎ先の大分から帰省していました。

せっかくだからと、生後2か月のN君を連れてレッスンに来てくれました。

 

0歳児のクラスは、4カ月以降から参加するお友だちが殆どなので、2か月のレッスンは、初めてです。

音楽を聴いたり、音楽の中でカラフルなスカーフの動きを眺めたり、マッサージをしたり、とても気持ち良さそうに過ごしてくれました。

写真を見ると、話しかけてくれる美穂先生の方をじっと見ています。

 

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まだ、はっきりと見えないかもしれませんが、優しい声がする方を見ることで、視覚の発達も促されることでしょう。

聞こえる声とその人の形と触られる感触と、きっとその人の匂いも含めて、それらは良い刺激となって心身の発達を促し、様々な物への興味にもつながっていくことでしょう。

 

モーツアルトの音楽は、胎教に良いことは、良く言われますね。1/fの揺らぎが良いそうですね。

牛の搾乳時や鰹節の熟成時にもモーツアルトの音楽を聴かせる話を聞いたことがあります。植物の成長も促すそうです。

N君にも、モーツアルトをピアノで弾いて聴かせました。とても気持ち良さそうでした。

 

ついでにと、ギロックの「秋のスケッチ」も弾きました。

すると、N君は、メソメソしてしまったのです。

センチメンタルな感じの曲に、モーツアルトとは違った反応をすることに、とても驚きました。

 

ゆったりとしたN君との穏やかな時間に、私たちにも沢山の癒しを頂きました。

 

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私は、母が子守唄を歌うとメソメソして寝なかったそうです。

そして、ジャズを聴かせると、安心した様に眠ったそうです。

今でも、題名は知らないけれど、ビッグバンドジャズの曲を沢山知っています。

そんなこととも重なりました。

 

孫のRは、生まれて間もない頃、Take6のCDを流すと、うっとりと聴いていました。

それは、彼女がお腹の中にいた時に、母である私の娘がライブで涙を流した曲です。

お腹の中でRはどんな思いで聴いていたのでしょうね。

 

赤ちゃんはママのお腹の中にいるときも、生まれてからも、周囲の環境に左右されて育つのですね。

どの子どもたちの耳にも、爆音ではなく、心地よい音楽が届くことを願わずにはいられません。

みらい平の幼児教室 2歳児のクラス

これは、ヒューマンベイシス(リトミック教室)2歳児のクラスのお友だちの「作品」です。

 

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どれもみんなすてきでしょ。

 

スタジオには、まだ指が良く動かない2歳児ためのハサミ、自分で切れる様になってきたけど安全に留意が必要な3歳児のためのハサミ、そして、幼児用、小学生用と年齢に応じたハサミが用意されています。

4月の1回目のレッスンでは、2歳児用のハサミを使ってチョキチョキと切りました。

2回目のレッスンでは、丸、三角、四角の絵本を見て、ミシン目のついた紙を手でちぎってみました。意外と手先の力や集中力が必要です。

そして、いよいよ3回目のレッスンで、好きな色の画用紙にそれらを貼りました。

 

先生方は、最低限の手助けのみで、優しく見守ります。

私たちが子供に言ったのは、「この間切ったのを貼ってみようか」

これだけです。

 

切る紙も貼る台紙の紙も、好きな色を選びます。

見守っていると、実に自由に楽しげに創作活動が進められるのです。

 

上手な作品にするための手法は、小学生になって、「イメージしたものを、どうしたらより良い形に出来るか」を求めたときに、学べば良いのです。

幼児期のアートは、もっと自由で良いと私たちは思っています。

いえ、自由であるべきだと思っています。

 

ニューヨークでジャズピアニスト・作曲家として活躍している教え子のみぎわさんが、スタジオでライブをしてくれた時、子どもたちにこんな話をしてくれました。

「日本ではねえ、ヒトと同じことをするのが大事だけど、ニューヨークでは違うことをするのが大事なの」

 

アートや芸術は、社会のルール(バイアスも含めて)とは別の所にあるからこそ、貴重なのですね。

時々、勘違いしている方もいますが、アーティストたちも法律や決められたことは守るべきですよ。(おかしいと思ったら声を上げるべきですけれどね)そして、他の人への配慮も必要ですよね。

芸術に必要なことは、心と感性がどれだけ自由で豊かで、なおかつそれを表現する手段を持っているかだと思うのです。

 

「わがFactory of Dreamsの小さなアーティストたちよ!

理性を備えながらも、この自由な心と感性を失わずに、大きくなっていって欲しいなあ。」

貼られた作品を見て、そう願った講師陣でした。

みらい平の幼児教室 リトミックって何ですか?

皆さんは、リトミックって、なんだと思いますか?

 

何人かに聞いてみましたら、

「幼児が音楽に合わせて身体表現をすること」

「プレ幼稚園的な習い事」

「幼児がピアノをやる前に行くリズム教室」

「リズム体操」

などの答えが返って来ました。

 

若い男性などは、

「何ですか?それ」

とか、

「聞かないですね、なじみがないなあ」

「体操?」

という方もいらっしゃいました。

 

あなたは、何と答えますか?

 

ピアノ、英語、スイミングなどは、言葉そのものもわかりますし、それらを身に付けるためにレッスンに通う、それもわかります。

でも、リトミックって?????

ピアノが弾けるようになる、英語が話せる様になる、泳げるようになる、これらはわかりますが、

リトミックが出来るようになる?

そもそも、そのリトミックがわかりませんよね。

 

よく、「スイスの作曲家・教育者ダルクローズによって考案された音楽教育の一つ」と書かれています。しかし、彼の書いた論文を読みますと、その内容は、深く広く、対象となる表現分野も多岐にわたり、年齢も幼児に限定されているものではありません。

リトミックとは、音楽・ダンス・演劇など、体を使う芸術表現への考察や提言と言ったら良いでしょうか。

 

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Factory of Dreamsでは、0歳から3歳までの、この限定したクラスを、リトミックと呼ばないのは、ダルクローズに対してのリスペクトもあります。

リトミックとは、幼児期に限定されるものでは無く、もっともっと対象年齢も幅広く、追及していくべきものも単純なものでは無いからです。

 

ダルクローズの論文を読み、書かれている言葉を紐解いていこうとすると、その深さと広さに、ため息が出ます。

これを書いている上原自身も、まだまだ、理解しきれていません。

 

リトミックとは、一言で言えないものです。

そして、とても残念なことに、この本質を学び深める場が、非常に少ないというのも事実です。

 

非常にもどかしい思いをしながらも、また、リトミックという言葉に畏れを感じながらも、きっと、多くの方が検索するであろう「リトミック」をホームページなどでは使っています。

 

ダルクローズが亡くなって今年で73年になります。

デジタルなものなど無かったこの時代には想像も出来ない時代になりましたね。

近年、新たに解明されてきた脳の発達や機能、脳から分泌される物質についても大いに学び、私たちがかつて学んだことに新たな考察を加え、3歳までのヒューマンベイシスのクラスのカリキュラムの構成や、使う音楽なども決めています。

 

4歳以上のクラスでも、それぞれの講師が現場で感じたことや、新たに学んだことを持ち寄り、レッスンの質の向上に役立てています。

それも、様々な表現芸術を包括しているスタジオの強みであると自負しています。

みらい平の幼児教室 1歳から3歳

机の上やタブレットやピアノの鍵盤だけでは養えない

 そしてこの時期にしか育てられない大切な力を育てていくレッスン

 

Factory of Dreamsでは、1歳から3歳までのクラスを

ヒューマンベイシスBクラスと呼んでいます。

 

ヒューマンベイシスとは、人としての基礎を作るという意味が込められています。

聴いて、見て、動いて、感じて、心身をバランスよく発達させるレッスンです。

 

では、どんなレッスンなのでしょうか?

体験して頂くのが、一番良いのですが、少し説明いたしますね。

 

生まれてから、本当にあっという間に完成してしまうのが、五感。

運動能力も4歳くらいまでにかなりの部分が決まってしまいます。

 

視覚、皮膚感覚、味覚、嗅覚は、日ごろの生活で比較的自然に発達していきますが、

「聴覚」は、良質な音、多様な音楽など、意図的に与えなければなりませんので、なかなか難しい面がありますね。

更に聴覚は、五感の中でも最も早く完成してしまうと言われています。

音感、リズム感が養われるのもこの時期。

良質な「生」の音楽経験を是非させたいものですね。

そして、このクラスを経て、ダンスやピアノのレッスンに移行して欲しいのです。

その後のレッスンが、スムーズにいきます。

 

子供たちは、レッスンの中で音を聴きながら、目でボールやスカーフの動きやフープの位置などを見ながら、

音楽に合わせようとすることで、色んな調整を体が行いながら動くのです。

ここがとても重要です。

脳もフル稼働していきます。

 

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幼児期から、脳が一度にたくさんの情報処理をすることで、その発達が促されます。

夢中になって楽しむことで、ポジティブな思考が生まれます。

最近では、これを非認知能力と言って、重要視され始めています。

 

更に指遊びや、ハサミやクレヨンや糊など手先を使ったり、色彩感覚を養う造形などもあります。

 

人間の脳は、7歳までに概要がほぼ決まってしまうそうです。

幼児期に、どんな環境にいたか、どんな生活だったか、どんなものや人に出会ったか、穏やかに過ごせたか、良質なものに触れて来たか、

それらは、後の人生に大きな影響を与えていくのです。

 

ヒューマンベイシスのレッスンは、生きて行く基礎的な力の大元である、脳と体、心がつながり、バランスの取れた発達を促します。

 

机の上やタブレットやピアノの鍵盤だけでは養えない、

そしてこの時期にしか育てられない大切な力を育てていく

ヒューマンベイシスのレッスンを是非体験してみてください。

みらい平の幼児教室 ママのお腹の中から1歳まで

Factory of Dreamsでは、ママのお腹の中から1歳までのクラスをヒューマンベイシスAクラスと呼んでいます。

ヒューマンベイシスとは、人としての基礎を作るという意味が込められています。

では、どんなレッスンなのでしょうか?

体験して頂くのが、一番良いのですが、少し説明いたしますね。

 

【ママのお腹の中に赤ちゃんがいる間(妊娠中)のレッスン】

この時期は、ママの心身の状態が、赤ちゃんの成長に直接影響を与えます。

赤ちゃんは、5か月くらいになると、神経回路や聴覚が発達してきます。

聴こえる音楽に体を動かして反応したりする様になります。そして、それを覚えているのです。

 

「どんな子が生まれてくるのかな?これからどんな生活が始まるのかな?」すごく楽しみな日々でもありますね。

ママのお腹の中にいる時のレッスンは、ママが一緒に歌ったり、音楽を聴いたり、ストレッチや腹式呼吸の練習などをします。

また、1歳になるくらいまでの親子の過ごし方についての話や赤ちゃんの発達について、私たちがしてきた子育ての話、親として大切なことなど、沢山伝えていきます。

 

【生まれてからのレッスン】

赤ちゃんは、生まれるとすぐに、急激に五感や脳、感情などが発達していきます。

生まれてからのレッスンでは、心地よい刺激を沢山赤ちゃんに与えます。

そして、五感が発達し、心の安定が得られる様、促していきます。

 

一緒に参加するパパやママも、赤ちゃんに声をかけたり、歌いかけたりしながら、楽しい時間を過ごします。

子育てで偏りがちな体をほぐすストレッチをしたり、軽く体を動かしたり、声を出すことで、ストレスも軽減していきます。

孤独になりがちなこの時期に、安心して参加出来る「場」があることや、色んな話が出来る「人」がいることは、きっと良い子育てにつながっていくことでしょう。

 

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ご興味がある方は、是非、体験レッスンにお越しください。

 

赤ちゃんの五感や感情の発達については、別の機会にお話しますね。

お楽しみに。

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