みらい平のダンス・ピアノ・アート・ミュージカル教室 コロナ禍を振り返る
コロナの感染拡大が始まってから、3年以上が過ぎましたね。
学校が休校になり、スタジオでのレッスンも休業要請が出され、Stay homeがスローガンの様に叫ばれた、3年前。
その時、私たち、Factory of Dreamsのスタッフたちがまず必死で考えたのが、学校に行くことが出来ない子どもたちに「何が必要か」「私たちに何が出来るか」でした。
スタッフで考えたのが、毎日オンラインで子どもたちとつながることでした。
夕方5時15分から30分、美穂先生のストレッチと、上原先生の体で理解し表現する音楽ちょこっと講座、YouTubeでの世界のエンターテイメントや美穂先生の友人たちのパフォーマンスの動画共有、そして時々順先生のお芝居コーナーなどの企画でした。
Factory of Dreamsのスタジオ生、劇団クリエのメンバー、当時まだレッスンをしていたクリエ音楽教室の生徒など、私たちと関わりがある人たちなら誰でも、毎日、無料で参加できる企画でした。
それは、無我夢中の日々で、先の不安とか、採算とか、全く考えていませんでした。
そもそも、コロナが、こんなに長く私たちの生活を制限し続けることも、想像していませんでしたし、「何かしなければ!!」という思いしかありませんでした。
その日々を今振り返ると、以外に大切だったのは、5時5分からの、始まる前の10分間の交流でした。
鉢植えの植木の成長や、書いた絵や、作った工作、大好きなぬいぐるみ、ペットの紹介などなど、それぞれがしてくれました。スタジオでは見えない子どもたちの一面も見ることが出来ました。
画面越しではあるけれど、「こんにちは~ 元気?」という声掛けだけでも、子どもたちは、ちょっとほっとするのです。
しみじみと思ったことは、人は人との関わりを求め、その中で認め合うことがとても大事だということです。
皆が求めていること、私たちが出来ることを、「想像し、創造していく」という、私たちにとってもある意味試練の日々でもありました。
この、毎日ズームで会う企画は、学校が始まり、リアルでレッスンが出来る様になるまで続けられました。
志村けんさんが亡くなったことのショックは非常に大きく、だからこそ楽しいことをみんなでやろうと、参加無料のお楽しみ企画「うんじゃらげを踊ろう」「上原先生のオンラインピアノコンサート」なども企画しました。
「ウンジャラゲを踊ろう」は、2回企画し、それぞれ数十名の方が参加してくださり、画面越しであっても、沢山の方たちと繋がり、笑顔になれたことは、とても意義のあることでした。
コンサートでは、遠くはインドネシアの方、遠くに引っ越した元生徒、活動が休止になっていた鉾田の方なども含め、100名ほどが聴いてくださり、即興のお題をチャットで皆から頂いたり、沢山のお誕生日メッセージを頂いたりと、楽しい時間を共有出来たひと時でした。
また、即興演奏を初めて聴いた方も多く、新鮮だった様です。
コロナから私たちが学んだこと、それは、創造性は、困難に出会った時に人を逞しくし、人をつなげる力になるということです。
私たちは、いつ、予想もしない困難に遭遇するかわかりません。
その時に、身の安全を確保し、限られた状況の中で、楽しいことや有意義なことを生み出し、乗り越えていける、そんな力を持っていることが、非常に重要だと、改めて思いました。
それは、想像し、創造し、行動する力に他なりません。
日常が戻りつつありますね。
今日も私たちの心と脳をフル回転させて、レッスンに臨みます。
それが、次なる困難への準備でもあると思いながら。